Ando Kiko
Wondershake Inc.
Published in
11 min readJul 4, 2016

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ぶっちゃけ座談会!
【増床パーティー2016レポート その2-②】

5月19日(木)
Wondershakeの新オフィスお披露目とお祝いのために
日ごろ仕事でお世話になっている方や
初めましてですが興味があります!といった方をお招きして「Wondershake増床パーティ2016」を開催しました。

座談会パネリストには
今新興メディアとして大きくなってきている
サービスの編集者や事業責任者をお招きしました。

弊社COOの大学の後輩や
何年も付き合いがある方に来ていただいたので
普段メディアでは出ないようなエグイ質問が・・・
本音トークでお届けします。

●モデレーター
(株)Wondershake COO 伊藤昂介
●パネラー
(株)Wondershake CEO 鈴木仁士
(株)エブリー 「DELISH KITCHEN」編集長 菅原千遥
https://www.fb.com/DelishKitchen.tv/
(株)トラストリッジ 「macaroni」編集長 世古裕史
http://macaro-ni.jp/

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全体の様子→レポート【その1】
座談会備忘録→レポート【その2-①】
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伊藤:「macaroni」で、今最も注力しているのは?何をやろうとしているのか?って所を聞ければと思います。

世古 :メディア以外で考えると・・・出版はもう「DELISH KITCHEN」さんもやってますけど、うちでも決まっていて。11月に、トレンド本というか手土産本を出すので、その際はぜひ購入してください(笑)あとは・・・飲食店、動画、ケータリングとかもちょっと考えています。

伊藤 :自身で飲食店出すとかは考えていないんですか?「macaroniブランド」とかで。

世古 :クラフトビールの店を個人でやりたいです。

伊藤 :個人の夢ありがとうございます(笑)「DELISH KITCHEN」さんで言うと、どういった動きをやっていこうと?あと、今後どういう差別化を考えているのか知りたいな。

菅原 :「DELISH KITCHEN」では提案型のメディアを目指していきたいと思ってます。冷蔵庫に無いかもしれないけど、買ってきて作ってくださいねっていうのをやっていきたいと思っています。

今、実際に起こっていることとしては、料理動画を流した当日、夕方にはもうその料理の写真がFacebookだったりInstagramにあがってくるんです。今ハッシュタグの「#delishkitchentv」ってタグを付けて投稿して下さるので、実際にこのチョコレート買って作ったんだねってのが分かるようになってます。

伊藤 :めっちゃ広告価値ありそうですね。

菅原 :そうですね(笑)

伊藤 :マネタイズどうしてるのって所はみなさん気になるところなんじゃないかなと。特に分散型メディアはどうやってマネタイズしているのか気になるんじゃないかと思います。もし、良ければ。

菅原 :直近は、企業とタイアップさせていただいて。その企業の商品を使った料理、レシピ、飲み物にあう料理を動画で提供しています。

伊藤 :じゃあ結構プロダクト・プレスメント(※)的な形?

(※) プロダクト・プレスメント :広告手法の一つ。映画やテレビドラマの劇中などにおいて、役者の小道具として、または背景として実在する企業名・商品名(商標)を表示させる手法のこと。

菅原 :そうですね。それだけでは上限がすぐに見えてしまうので、他のことも検討していきたい。それこそECとか、個人的にはやっていきたいです。

伊藤 :世古ちゃん、広告どういう風にマネタイズしていきたいのかって所だけ。

世古 :「macaroni」は本当、食なので。飲料メーカーさんは一通り頂いている状況ですね。次やろうとしているのは、動画コマースを積極的に狙っていきたいです。ジャパネットたかたを(笑)

キッチングッズや生活雑貨もそうなんですけれど、シズル感(※)とか使い方とか、結構分かりづらいのもあるので。それを動画でカバーしていきたいなと思っています。

(※) シズル感 : 食欲や購買意欲を刺激するような食品の活きの良さや瑞々しさと言った「おいしそうな感じ」のこと。

伊藤 :世古ちゃんこの後予定があって帰っちゃうので、世古ちゃんの方から「macaroni」に対する愛を。お願いします。

世古 :愛ではないですが(笑)食事が好きな方、4階にいるのでぜひ遊びに来てください!

伊藤 :みなさん、大きな拍手を!

― 世古さん、退出 ―

伊藤 :あまりこういう対談で、鈴木に対してエグイ質問をすることは無いのですが。気になっているので、ぜひ。

鈴木 :今後のサービス展開・・・って、毎日(伊藤と)この話している。毎日(笑)

メディアに関して言うと、「Locari」はアプリを強く押し出してやってるので、いかにユーザーさんに毎日使ってもらえるかということが大事になってくるので。記事のカテゴリーだったり・・・「グノシー」とか「SmartNews」みたいな、毎日使う動機づけをしていきたいと思っています。コンテンツの幅を出すという意味で例えばイラストとか占いとかのコンテンツも盛り込んでいきたいです。

後は、やはり動画ですね。「Locari」はまだ自社で内製できてないんですけれど。7階にスペースがあるのでそこを活かしながら、動画も撮っていったりとか。今パートナー会社と組んでやっているので、そこのコンテンツも増やしていきたいと思っています。

伊藤 :「DELISH KITCHEN」以外にも(株)エブリーさんって色んなメディアを持っているけれど。メディアカンパニーって上場後もずっとメディアをやり続ける会社って少ないと思うんですが、メディア以外の展開をどう考えているか?向こう3年くらいのものを聞きたいな。

菅原 :しばらくはメディアをやっていると思います。想いとしては、各チャンネルをブランド化したいというのがあります。「DELISH KITCHEN」というブランドを覚えてもらって、それでコンテンツや物を買ってもらうということに繋げていきたいと思っています。

伊藤 :コンテンツの提供の仕方とプラットフォームへの発展のさせ方だと思うんですけれど、今後運用としてコアにして行きたいのってなんですか?

菅原 :分散型ではなくて、ターゲットメディアとして、ターゲットに居るところに配信していきたい。自分たちで今からメディア作ってそこに集客するのは時間がかかってしまうので。ターゲットが居るところに配信して手っ取り早く人を集めたいなと考えています。

伊藤 :今、手っ取り早いところってどこですか?

菅原 :Facebook、Instagram。

鈴木 :(伊藤の)食いつきが半端ない(笑)

菅原 :Facebookに関してはある程度プロモーションかけるだけで集まりますけれど。Instagramはほとんどオーガニックで入って来てるので、ちゃんと作っていけば・・・というか、Instagramってひとつのコミュニティだと思うので。ハッシュタグとかで繋がったりできて集客しやすいプラットフォームだなって思います。

伊藤 :#igfriendsってやつ?(笑)

菅原 :結構ハッシュタグの中でユーザーさん同士のコミュニケーションが起きていて。それが面白い現象だなと。Twitterが始まった時のみんなが勝手にコミュニケーションしているような流れに近いなと思っています。

伊藤 :今、飲み会で話す内容をここでやってるんですけれど(笑)鈴木さん、どうですか?今後の展開。

鈴木 :「Locari」が見ているのって、ユーザーさんが毎日どのくらいアプリを使うのかってところなので、その数字を伸ばすための施策を色々考えて打っていこうと考えています。

マーケティングと連動している話なんですが・・・ユーザーさんのアプリ内動向はまだまだ最適化できてないところだなと思っていて。「2日目」とか「7日目」とか、ユーザーさんがアプリに戻ってくる仕掛けや記事やカテゴリーに改善の余地があるなと。そのリテンション(継続率)を上げるということを見ています。

伊藤 :はい・・・優等生のお答えありがとうございます(笑)

メディアって出てきてまだ日が浅くて。じゃあ今後10年・20年、どういう風に、どんなものを社会に提供したいのか。どうしたらこのサービスが成り立ったなーって思うのかってのを、最後に聞きたいと思います。

菅原 :私たちの一旦の目標は、2020年・オリンピックの年を見てまして。その年に、広告業界の構造が大きく変わるなと思っています。今もテレビCMがネットの方にシフトしていっているので。WEBでプロモーションをうまくできると良いなと。

伊藤 :ぼんやりしていますね(笑)その時、どんな野心があるんですか?

菅原 :野心として・・・それ(WEBプロモーション)をリードするカンパニーでありたいと思います(笑)

伊藤 :ぜひ(笑)鈴木さんは?

鈴木 :メディアも面白いんですけど、メディアだけやりたいわけじゃなくて。さらにコマースの領域・・・それこそリクルートさんがやってる領域をアプリ×メディアでやりたい。検索させずにいかにアプリで使ってもらうかということを考えていきたい。

今、結構な数のユーザーさんが「Locari」を使って下さっているので、集まって来ている色んなデータを見て新規サービスを作っていきたいと思います。

伊藤 :ありがとうございます。それ、100回以上聞いてる(笑)あと、個人としての目標は?

菅原 :料理研究家みたいなことをやっているから、そこをちゃんとしていきたい。DELISH KITCHENとして本を出しているんですけれど、その前まではゲーム作ってたり・・・やってることがコロコロ変わっているので、2020年というと実際何やってるか分かんないです(笑)エンタメがすごい好きなので、人の生死に関わるよりは人の娯楽の時間をいかに楽しくするに関わっていきたいので、そこについてやっていけたらと思います。

伊藤 :日本らしい考え方、日本人らしい人ですね(笑)えっと、これ鈴木に聞くのは初めてなんですけれど、個人として2020年までに何をしたいですか?結婚は?

鈴木 :結婚・・・はまだしたくないですね(笑)

やっぱり個人と言っても会社が関わってきてしまうんですけれど。「wondershake」的なサービスをまた作りたいですね。コミュニケーションに関わるプラットフォームを作りたいと思っていて。

メディアもすごいですけど、コミュニケーションが一番ユーザーさんが日常的に使うと思っていまして。一回やってみて、コミュニケーションサービスを作るのって難しいなって思ったんですけれど。たいぶお金も時間も必要なんですよね。でも、もう一回チャレンジしていきたい。プラス、アジアへの進出ですね。

伊藤 :メディアとしてあるべき姿ってまだまだ分からないなと。一般的に分散型メディアと言われることをやりつつ「分散型メディアと言われたくない」ですとか。うちはキュレーションメディアと呼ばれることをやっているけれど「キュレーションメディアと呼ばれたくない」と思ったりとか。

まだ今後メディアやコマース領域で変革は起きていて。そこでどういうフレーズ・単語でカバーして事業を作っていくかというところは2020年?かもしれないですが、育まれていくのかなと思います。

今日聞いたのは、いち意見ではありますが。メディアにご興味がある人や広告主さんとかに、ネットマーク周りをやっている会社はこういうことを考えながら運営しているんですよというのを知って関わって頂けたらありがたいなと思います。

ちょっと長引いたんですけれど。少しでもためになったらありがたいなーと思います。それでは、お2人に拍手をいただいて終わりとさせていただければと思います。ありがとうございます!(拍手)

菅原 :エブリー、採用募集しているのでぜひお願いします(笑)

鈴木 : Wondershakeも絶賛募集してます(笑)

●(株)エブリー 「DELISH KITCHEN」編集長 菅原千遥
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●(株)トラストリッジ 「macaroni」編集長 世古裕史
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