Wondershakeの軌跡をお届け Vol.6

Hiromi Igarashi
Wondershake Inc.
Published in
7 min readJul 4, 2016

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Wondershake社のPR担当五十嵐です。

弊社CEOの鈴木仁士が語るWondershakeの歩み最終回。

メディアとしてのLocariが誕生!事業は順調に進み、創業メンバー4人で始めたWondershakeに続々と仲間が入ってきます。現在のWondershake、そして未来は?

Locariが軌道に乗り、初の正社員採用へ

2014年7月に完全にLocariをメディアに振り切って、それからすぐ現在の代官山オフィスに移転してきました。それまでは三宿の一軒家のようなSOHOオフィスで、創業メンバー4人とアルバイトが10人くらいという状況でやっていたんです。

最初はコンテンツ制作を軌道に乗せるために、ライターさん集めを短期間で行いました。最初は検索流入を抑えながら、次はソーシャルと順を追って進めていきました。ひたすら毎日ライターさんに声をかけ、記事を書いてもらい、管理画面を実装して、読まれた記事を分析する、の毎日でしたね(笑)

ただ、そのままウェブから訪問するユーザーさんのみを狙っているとなかなか他サービスに対して優位性を生み出しづらいなあと感じていました。皆さん検索を中心に勝負していたので。我々としてはネイティブアプリに強みがありますが、一度代理店さん経由でアプリユーザーの獲得を試みたことがあるんです。でも、獲得コストや継続率的に回収が難しいなという印象だったんですよね。

ただ、一旦自分たちで運用してみようということで、COOの伊藤ががっつりオペレーションに入ってテコ入れをしたところ、めちゃくちゃ効率が良くなったんですよ(笑)数字が10倍効率くらいになって。これだったら投資をしても回収イメージがわくということで、そこからアプリのユーザーさんをメインで狙いにいく戦略に切り替えました。

サービスが毎月どんどん伸びて、2015年1月には収益化を試みようと、記事経由で商品を紹介して購入が発生するかをひたすら実験していました。結果わかったことは、商品は実際売れると。想像以上にCTRもCVRも高く、そこから収益化をアフィリエイトや記事広告を中心に伸ばしていきました。

そして、2015年4月に弊社初となる社員がジョインします。1名は代理店出身のマーケターの女性、もう1名は我々がアメリカにいた時(4年前)に出会った現地の知り合いから、急に紹介をされたアメリカ人のエンジニアです。まさか、ここにきてアメリカでの出会いが採用に繋がるとは思いませんでした(笑)それまでずっと創業メンバーのみで経営をしていたので、社員を採用することがある意味怖かったんですよね、というかその発想がなかった。さすがにもう人を増やさないと、事業の成長についていけなくなるというところで採用に踏み切りました。最初に形から入って、社員採用を急ぐということをしなくてよかったなと今では感じています。

Wondershakeのどういった点に惹かれて人が集まるのか?

皆、Wondershakeのどこに魅力を感じて入社してくれたかというと、まず、サービスが圧倒的に成長したということがもちろんあります。そして、これは今も変わらないんですが、サービスの成長に対して人が全然足りていないと、組織が追いついていっていないので、兼務が当たり前ですし、スピード重視なので、基本的に判断が早い。そういうスピード感のある環境に身を置きたいって思ってくれたこと。あとは、そもそもリファラル採用だったので初期は社員の知り合いなんですよね。ずっと口説いていましたが、サービスの成長と会社のフェーズ感が面白いというのが一番多い理由だと思います。

また、サービスの手応えが出始めるとチームの雰囲気も変わりました。小ヒットでも飛ばせたというところで、サービスってこうやって作っていって当たるんだねっていうのを実感値として分かってきました。さらに、スマホアプリという領域、特に非ゲーム領域はすごくアドバンテージがあるというか、大企業で資本力とマンパワーがあれば誰もが作れるものじゃないということにも改めて気づきましたね。スマホとECという領域は誰が見てもチャンスがありますが、ここはWondershakeがやるべき、勝てる領域なんだとどんどん感じるようになってきました。あとはサービスの成長が全て癒してくれるということ(笑)売り上げでもユーザー数でも何でもいいのですが…そこで自信を取り戻せたというところもありますね、実際のところ。

だから、今振り返ると、辛かった時期に諦めなかったというのが一番大きいんですよね。Wondershakeの最大の強みはそこだと思います。創業メンバーに絆があり、暗黙の了解がある。ワンマンじゃなくて、創業メンバー全員で共有をし続けてきたことが大きいと思いますね。創業メンバー4人がフラットなこともあって、会社そのものの雰囲気もすごくフラットだと思っています。何でも言い合えるような。もちろん、創業メンバー以外の人間関係もそうですね。

チームの雰囲気は、その時、その時の流れはもちろんありますが、今は勝てるチームの匂いがしています。今、正社員で29名。アルバイトが50名くらいです。これまではアルバイト社員が多かったのですが、それを今、社員化しているタイミングという状況ですね。現在一気に優秀な社員の採用を進めています。

Wondershakeの未来は?

創業の時から変わらず、「何気ない日常に非日常な体験を」をテーマに、世界中で展開できる事業を作りたいと思っています。そしてウェブで完結するのではなく人をリアルで動かすようなきっかけを提供したい。動かすというのは意思決定することや、物を買うこと、試してみる、実際にお店にいってみる、イベントに参加してみること。人の日常の生活に馴染み込んでいき、Wondershakeが提供するサービスを介して新たなヒトモノコトとの出会いを創出したいんです。そして、その出会いを通して、ユーザーの方々がより自分のことを好きになったり、日々の世界の見え方がちょっとでも変わるような体験を提供していきたいですね。

Locariはメディアとしてそのコンセプトを体現していますし、メディアで完結せずに、女性向けのあらゆる消費領域も深堀りしていって、人々の「生活圏」になっていく、人の生活に根付くような事業を作っていくということを、まず国内でやっていきたいと思っています。これは1〜2年スパンの話です。新規事業はたくさん仕込んでいきます。

あとは、やっぱり海外市場で大きくチャレンジしたいと思ってます。具体的にどことはまだ言えませんが、我々が当初チャレンジした北米市場は現在見ていません。海外を見ているというのは、やはり国内だけで終わってしまうとユーザーさんの人数に上限があります。そういう意味で、海外市場での利用を前提としたサービス作りはある意味当たり前になってくるなと。あとは国内市場だけ見ていると、いつになっても欧米・中国・インドの貪欲な企業や起業家に追いつけない。3〜5年スパンで、海外事業に対してはしっかり手を打っていきたいと考えています。

といった形でやりたいことがてんこ盛りなので、ここから1年間でWondershakeに入っていただける方とは、本当にエキサイティングなことができると感じています。今期中に50名弱の体制にまでもっていきたいですね(笑)かなりスリリングな時期だと思っています。ご期待ください!(了)

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